外用で使えるドライハーブを『浸剤』・『浸出油』・『チンキ剤』と3つの剤型エキスを使って、石けんをつくります。仕上がりや香り、使用感などを、モニターを通じてレポートを発表していきます。
スギの葉に似ている葉をもつことから「スギナ」という和名の由来をもつといわれているスギナ(ホーステイルともいう)。 日本でも古くから腸や痔などの出血痔の止血や下痢止めなどに薬効があるといわれてきました。日本で見られるスギナの学名はEquisetum hyemaleで風邪などの解熱に乾燥した地上部を煎じて飲むなど利用されてきたといわれています。 ヨーロッパなどの民間療法でのハーブ(ホーステイル)は癒しの茎ともよばれ、シリカという珪酸が多く含まれ、出血や膀胱、腎臓、結石に卓効があることが報告され、内用、外用ともに非常に多く利用されています。 ハーバリストのニコラス・カルペパーの言葉に「ホーステイルには真っ二つに切り裂く鋭さがあるが、腱を治癒する」とあり、プリニウスには「その性質はじつに驚嘆すべきもので、単に触れただけでも患者の出血が止まるほどである」と残されているくらい。古くから様々な治癒作用をもたらしてきたことがわかります。 東城百合子著によるスギナの自然療法では、外用のトラブルにスギナの生葉をすり鉢でつぶし、そのままパスターにして幹部に貼り、汁をそのままつける等といった療法も記されています。 美容面でも、スギナをアルコール漬けにした化粧水はさっぱりして肌がツルツルになるともあり、何とも是非使ってみたいハーブの一種です。 スギナの主要成分シリカのもうひとつの活用法は、含まれる塩分との相乗効果で、爪や髪を丈夫にすることで知られています。シリカは結合組織の強化や修復・再生能力に優れ、強度や弾力性を高めるとされています。 日本では、春先に雑草として「つくし」を見かけるし、佃煮などで食卓にあがるなじみのある身近な植物ではありますが、心臓病や腎機能障害には禁忌とされ、また品種もいくつかあってアルカロイドを多く含む禁忌の種もあることから、利用にはなるべく食品として売られている安全性の高いスギナを求めるか、品種には十分注意して利用されるとよいでしょう。
香りよりも色に期待ができそうなスギナ。 いつもの通り、浸出油・チンキ剤・浸剤の3種類を試した。
手づくり石けんWEBにもどる